自分を責めてしまうときのやさしい向き合い方

わたしたちは、失敗したときや、思い通りにできなかったとき、
つい自分を責めてしまうことがあります。

「あんなことを言わなければよかった」
「どうして、もっとうまくできなかったのだろう」
「やっぱりわたしはだめだ」

そんなふうに、何度も同じことを思い返して、
こころが重くなってしまうこともあるかもしれません。

反省することは大切です。
ですが、自分を責め続けることが、
こころをさらに苦しくしてしまうこともあります。

この記事では、
自分をどうしようもなく責めてしまうときに、
こころとどう向き合えばいいのかを、
仏教と心理学の視点をまじえながら考えていきます。

自分を責めてしまうのは、まじめに生きている証でもある

あなたが自分を責めてしまうのは、それだけ物事を大切に思っているからでもあります。

人を傷つけてしまったかもしれない。
期待にこたえられなかった。
ちゃんとやりたかったのに、できなかった。

そんなふうに自分を責めてしまうのは、
いい加減に生きているからではありません。

むしろ、
まじめに向き合っているからこそ、
こころが痛むのだと思います。

だからまずは、
自分を責めてしまうことそのものを、
強く否定しなくてもいいのかもしれません。

自分を責め続けると、反省が苦しさに変わってしまう

自分を責め続けると、必要な反省まで苦しさに変わってしまいます。

反省は、
自分の行動を見つめ直し、次に生かすためのものです。

ですが、責める気持ちが強くなりすぎると、
「次は気をつけよう」ではなく、

「わたしはだめだ」
「また失敗するに違いない」

という思いに変わってしまうことがあります。

そうなると、
こころは前を向く力を失ってしまいます。

反省と自己否定は、
似ているようで、少し違うものなのだと思います。

出来事とあなた自身を分けて考えることが大切

失敗した出来事と、自分の価値そのものは、同じではありません。

何か失敗をしたとき、
わたしたちはその出来事だけではなく、

「こんなことをする自分はだめだ」

と、自分全体を否定してしまうことがあります。

ですが、本当は

「失敗したこと」と
「自分に価値がないこと」は、別の話です。

うまくいかなかった出来事はあっても、
そのことで、自分という存在すべてが否定されるわけではありません。

この視点を持つだけでも、
こころの苦しさは少しやわらぐことがあります。

自分を責めそうなときは、自分にかける言葉を少し変えてみる

自分を責めるかわりに、
やさしい言葉を向けることで、こころは少しずつ整っていきます。

たとえば、自分が失敗したときに

「なんでこんなことをしたの」
「まただめだった」

と責めるのではなく、

「つらかったね」
「うまくいかなかったけれど、気づけたこともある」
「次に生かしていけたらいい」

そんなふうに言葉を変えてみることです。

これは甘やかしではなく、
こころを立て直すための大切な方法です。

わたしたちは、
他の人にはやさしい言葉をかけられるのに、
自分にはとても厳しくなってしまうことがあります。

だからこそ、
少しだけ意識して、
自分にもやわらかい言葉を向けてみることが大切なのだと思います。

自分を責めてしまうときにできる小さなワーク

自分を責めてしまうときは、
簡単な問いを自分に向けるだけでも気持ちが変わることがあります。

おすすめなのは、
次のような問いを自分に向けてみることです。

  • もし同じことを友人が話してくれたら、わたしはなんと言うだろう?
  • いまのわたしは、疲れていないだろうか?
  • この出来事から学べることはあるだろうか?

すぐに答えが出なくても大丈夫。

問いを向けるだけでも、
責める気持ちから少し距離が生まれます。

自分を追いつめるのではなく、
自分を理解するための問いとして使ってみると、
こころが少しずつ落ち着いていくことがあります。

あなたを苦しめる思い込みから離れることも大切

仏教の視点では、こころを苦しめる考えに気づくことが、
やわらぎへの第一歩になります。

わたしたちはときどき、

「失敗してはいけない」
「ちゃんとしていなければならない」

という強い思い込みを持ってしまいます。

もちろん、
丁寧に生きたいと思う気持ちは大切です。

ですが、その思いが強すぎると、
自分を必要以上に苦しめてしまうことがあります。

仏教では、
そうした「こうあるべき」という思いに
強くしばられすぎないことも大切にされています。

少しだけ力をゆるめて、
「そんな日もある」と思えたとき、
こころは少し軽くなるのかもしれません。

まとめ

自分を責めてしまうときは、
がんばりが足りないのではなく、
こころが少し疲れているのかもしれません。

だからこそ、
そんなときほど、自分に厳しい言葉を向けるのではなく、
やわらかなまなざしを向けてみることが大切です。

反省はしても、
自分の存在まで否定しないこと。

その積み重ねが、
こころを少しずつ整えてくれるのだと思います。

あなたのこころがほんの少しでも、
やわらぐことを祈っています。

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